羽生結弦が競技会を引退し、新たな時代へ！鍵山優真、宇野昌磨、坂本花織ら注目選手多数の国内最高の戦い

日本のフィギュアスケート界を牽引してきた羽生結弦が競技者としては銀盤を去るというビッグニュースが衝撃を与えた2022年。新たな時代が幕を開ける中、注目したいのが「全日本フィギュアスケート選手権2022」だ。

国内最高峰の大会として、有力選手たちが熱い戦いを繰り広げる「全日本フィギュアスケート選手権2022」は、12月22日(木)から大阪・東和薬品RACTABドームにて開催。その模様がフジテレビTWOにて放送される。

北京五輪の代表選考も兼ねた前回大会は、男子シングルでは圧巻の演技を見せた羽生が栄光を掴んだ。今大会は、前回大会2位の宇野昌磨と、前回大会3位で存在感を示した鍵山優真に期待が高まっている。

2022年の宇野は北京五輪で銅メダルを獲得し、世界選手権で初優勝。新シーズンのグランプリ(GP)シリーズも好調で、GPシリーズ第2戦のカナダではショートプログラム(SP)で2位からのスタートとなるものの、フリーで安定感のあるジャンプを次々と成功させ逆転のVとなった。

GPシリーズ第5戦となるNHK杯では、ジャンプにミスが出たが渾身の演技で今季自己ベストを叩き出しSP2位発進。フリーでも細かなミスが出ながらも安定した演技を見せ、山本草太に競り勝ち大逆転となった。自分のその時のベストを出すという精神力の強さを感じさせただけに、今回の「全日本フィギュアスケート選手権2022」でも優勝候補の筆頭といえるだろう。

鍵山は北京五輪では宇野を上回る銀メダルを獲得し、世界選手権も銀メダルで表彰台に上がった。しかし、今シーズンは左足のケガの影響で出遅れており、GPシリーズを含む主要大会の全てを欠場という厳しい時期を過ごしている。

「全日本フィギュアスケート選手権2022」での復帰に向け、10月には「12月の全日本選手権では万全な状態で皆様の前で演技できるよう頑張って準備を進めていきたいと思います」とコメントを出したが、滑れる喜びをリンクで表現してくれるはず。主要な大会で常にしのぎを削り合っている宇野と鍵山だけに、そのぶつかり合いは見ものだ。

一方、女子シングルは前回大会王者・坂本花織の連覇に大きな期待がかかる。2022年は北京五輪で銅メダルを獲得、世界選手権で優勝とその才能が一気に開花した。新シーズンのGPシリーズでも、第1戦スケートアメリカに5回目の出場で念願の初優勝。NHK杯は2位だったが、フリーでは1位となる得点を記録し、逆転Vとはならなかったもののやり切った演技を見せた。

そんな坂本の連覇を阻止すべく奮闘が期待されるのが紀平梨花。今季は長い怪我から復帰し、成績もあまり振るわなかったが、GPシリーズにも出場し復活へ向けた着実な歩みを進めているだけに、2季ぶりとなる今大会でどのような姿を見せるのか注目だ。

翌年3月に開催される世界選手権の代表選考も兼ねており、今後のフィギュアスケート界を占う意味でも重要な大会となっている「全日本フィギュアスケート選手権2022」。氷上で繰り広げられる熱い戦いからは目が離せない。

文＝HOMINIS編集部