広島東洋カープ・田村俊介選手が「スカパー！サヨナラ賞」を初受賞　プロ初本塁打がサヨナラ本塁打となった心境とは

セ・リーグ 広島東洋カープ 田村俊介選手が、3、4月度の「スカパー！サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

田村選手は、4月5日マツダスタジアムで行われた対横浜ＤｅＮＡ2回戦、7対7の同点で迎えた延長11回裏、無死走者なしの場面で、右中間へ劇的な代打サヨナラ本塁打を放った。

初回に2点の先制を許した広島東洋は、2回裏にすぐさま末包選手と菊池選手の適時打で同点に追いつくと、4回裏には末包選手の2点本塁打、8回裏にも2点を追加し、4点リードで9回表を迎える。ところが、抑えの栗林投手が3連打を浴び2点を失うまさかの展開で、その後の救援陣も踏ん張りきれず3点を献上し、7対６と逆転を許す。このまま終われない広島東洋は、9回裏に粘りを見せ7対7の同点に追いつき迎えた延長11回裏、代打で登場したこの回先頭の田村選手が初球を振り抜くと、打球は広島東洋ファンが待つ右中間スタンドへ。プロ初本塁打は接戦を制するサヨナラ本塁打となり、チームに最高の結果をもたらした。

――初受賞となりますが、受賞の感想をお願いします

「受賞が初めてで、いろんなことが初めてだったので、嬉しい気持ちです」

――試合終了まで応援してくださっているファンの方に一言お願いします

「マツダスタジアムであの場面でホームランを打てたのは、大歓声が力になって打てたホームランだと思うので、ありがたく感謝の気持ちでいっぱいです」

――自身のプロ初ホームランが、スカパー！サヨナラ賞に選ばれました。どんな思いがありますか？

「去年からホームランを打ちたいと思っていたのですが、なかなか打てず、『いつホームラン打てるのかな』という思いの中でやっていたので、あの１番良い場面で回していただいて、ホームランを打てたことは嬉しかったです。今後につながるホームランになったと思います」

――同点で迎えた延長11回に代打で打席に入りました。どんな思いで入ったんでしょうか？

「いい試合展開で進んでいく中で、追いつかれてしまって...という感じだったので、自分もなんとかしたいなという気持ちで打席に入りました」

――プロ初ホームランがサヨナラアーチになりましたが、ホームランを振り返っていかがでしょうか？

「打った瞬間は『ホームラン入るかな？』という感じでしたが、入った瞬間にすごく歓声が湧いたことが印象的で今までにない嬉しい気持ちになりました」

――初球から振りに行きましたが、どんな思いでバットを振っていったんでしょうか

「そうですね。ストライクに乗ってきた球は、全部振りに行こうと思ってたので、迷いなく振れたことがすごく良かったなと思います」

――まさにスタジアムの空気を一変させるサヨナラホームランだったと思います。ホームベースに帰ってきてからチームメイトや監督の祝福はいかがでしたか？

「3塁ベースを回ってホームベースを見ると、チームメイト全員に囲ってもらっていたので、なんかすごく変な気持ちになりました」

――水かけなどもありました

「そうですね。今までテレビで見ていた光景を3塁ベースからの角度で見れたので、すごく嬉しかったです」

――試合が終わった後、会話していて印象に残った選手の方はいらっしゃいますか？

「ほとんどの選手から褒めてもらいましたが、一番印象に残っていることは、ベースを踏み終わって、嬉しさのあまり、監督とハグしたことです」

――そして現在、田村選手は枠の関係などもあって、二軍での調整となっていますが、ここからどんなことを確認して、またアピールしていきたいですか？

「また課題も見つかったので、ファームで自分の課題を1つ１つ潰しながら、次上がった時には同じことを繰り返さないように、今日からまた頑張りたいなと思います」

――田村選手の活躍を一軍で見たいというファンの方も多くいらっしゃると思います。意気込みをお聞かせください

「まずは1日でも早く一軍に上がって、勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思います」

――そんな田村選手ですが、最近ハマっていることはありますか？

「最近、メジャーリーグ選手のカードを集めることにハマっています」

――どの選手のカードをゲットできたら嬉しいですか？

「そうですね。大谷翔平選手のカードを集めています」

――最後に、試合前に食べる勝負飯はありますか？

「基本的に好きなものを好きなだけ食べたいと思っていて、その日の気分によっていろいろなものを食べるようにしています」

――今日の気分は？

「最近はお肉にすごくハマっていて、焼肉に行ったりしています」

文＝HOMINIS編集部