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松山英樹の新シーズンに佐藤信人プロが期待「スタート ダッシュを決めてアジア人最多のPGAツアー9勝目など歴史を塗り替えてほしい」
2023/12/20(水)
ゴルフネットワークで、2024年1月1日(月)に「松山英樹RE:START」が放送される。松山英樹の2022-2023年シーズンを振り返るとともに、新シーズンへ再始動する彼と佐藤信人プロによる対談を送る新春特番だ。
松山英樹にとって、PGAツアー10年目となる2022-2023年シーズンは、けがに悩まされた1年となった。トップテン入りは2回にとどまり、9年連続していたプレーオフシリーズ最終戦「ツアーチャンピオンシップ」進出も逃した。
2014年にPGAツアーに本格参戦して以来、2021年の「マスターズ」制覇をはじめ、数々の偉業を成し遂げてきた松山にとって、一見、不本意にも見える2022-2023年シーズン。PGAツアーの解説を通し、松山を見続けてきた佐藤信人プロに、昨シーズンの松山の戦いぶりについて、そして新シーズンへの期待を聞いた。
――2022-2023年シーズン、プレーオフシリーズ2戦目の「BMW選手権」を背中痛で棄権したのは、多くのファンが残念に思ったと思います。
「もちろん僕も残念でしたけど、本人の判断なので仕方ないですよね。でも、松山選手としては無理をして痛みが長引いて、来年に響くのだけは避けたかったと思うんです。最終戦の連続出場記録は途絶えましたが、ポイントランキングで50位以内に入り、来季のシグネチャー・イベント(賞金・ポイントが増額の8大会)出場権を得られたのは大きかったと思います。来年また最終戦進出を目指すとなると、シグネチャー・イベントに出られないと苦しいですから。最低条件をクリアしたことで、松山選手としても一つの達成感はあったんじゃないでしょうか」
――2023年10月には「ZOZOチャンピオンシップ」に出場。2023年11月には「ダンロップフェニックス」で4年ぶりの日本ツアーに参戦しました。これらの松山選手の戦いぶりをどのようにご覧になっていましたか?
「『ZOZO』では練習ラウンドに同行しました。試合を控えているので直接話すことはなかったですが、周りに日本人が多いっていうのもあるでしょうけど、アメリカにいるときよりも口数が多く元気だった印象です。結果は振るわなかったですが、日本の若手選手が上位争いをしていたのは、松山選手にとっては大きな刺激になったと思います。
『フェニックス』は中継を見ていましたが、ドライビングディスタンスが1位だったんですね。日本ツアーですがW・クラーク選手やB・ケプカ選手もいましたし、日本の若手にも飛ぶ選手が増えている中の1位。飛距離に関しては、僕らが思っている以上に、本人にとってプライオリティーが高い数字です。これはすごく好材料で、選手としてもモチベーションが上がるし、体の調子も良くなっているんだろうと確信しました」
――「ZOZOチャンピオンシップ」では、新しく黒宮幹仁コーチも帯同していました。
「黒宮コーチはもちろん気を使いながら話しているようでしたけど、同級生だけあって、お互いに思っていることを言えるフランクないい関係に見えました。もはやスーパースターとなっている松山選手に対して、面識のない人がコーチングで入ってもパワーバランスが難しい。コーチは技術を伝えるだけではなく、選手のメンタルも気にしながら、トータル的にいろいろなことを話し合う存在。その点、昔から知っている仲の黒宮コーチなら、お互い付き合いやすいのかなと思います」
――秋の2試合を終え、状態も上がっていそうな松山選手の2024年シーズンにも期待が高まります。
「ちょうど来季からPGAツアーの仕組みが変わって、シーズンが1月スタートになります。松山選手にとっても、PGAツアー参戦10年という節目で一区切りしたとすると、来シーズンだけではなく次の10年に向けたリスタートの年になるんじゃないでしょうか。
『フェニックス』を経て、いい状態でトレーニングや練習を積んで、万全の状態で初戦の『ザ・セントリー』、そして『ソニーオープン イン ハワイ』を迎えると思うので、あまり期待してはいけないと思いながらも期待してしまいますね(笑)。『ファーマーズインシュランスオープン』も好きなコースだと言っていたので、出るんじゃないでしょうか。スタートダッシュを決めて、メジャー2勝目やアジア人最多のPGAツアー9勝目など、歴史を塗り替えてほしいです。
そもそも、アメリカであんなに長いスパンで活躍した日本人は今までいないので、松山選手が出続けていること自体が歴史をつくっていると思っています。10年間ずっとワールドランキング50位以内や、9年連続『ツアーチャンピオンシップ』進出もすごい記録。一つの試合で勝つとか、割と点での活躍が期待されがちですけど、試合に出ているだけで歴史を塗り替えてくれているので、けがなくずっとPGAツアーに出続けていれば、日本のゴルフ史にとってはすごいこと。いろいろな記録をどんどん塗り替えていってほしいです。それに、新シーズンからは久常涼選手もPGAツアーに参戦しますが、他の若手選手も松山選手の背中を追いかけているので、ずっといい目標であってほしい。このままずっと戦い続けてくれることに期待します」
取材・文=﨑山瑠美子
放送情報
松山英樹RE:START
放送日時:1月1日(月)16:00~
放送チャンネル:ゴルフネットワーク
ザ・セントリー
放送日時:1月5日(金)8:00~
放送チャンネル:ゴルフネットワーク
ソニーオープン イン ハワイ
放送日時:1月12日(金)9:00~
放送チャンネル:ゴルフネットワーク
ファーマーズインシュランスオープン
放送日時:1月25日(木)5:00~
放送チャンネル:ゴルフネットワーク
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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