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巨人・坂本勇人選手&ロッテ・角中勝也選手がサヨナラホームランの裏話を披露
2023/12/8(金)
「2023 スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞」の表彰式が12月1日に都内で行われ、セントラルリーグは読売ジャイアンツの坂本勇人選手、パシフィックリーグは千葉ロッテマリーンズの角中勝也選手が受賞した。
同賞は、レギュラーシーズンを通じて最も劇的なサヨナラ本塁打、またはサヨナラ安打などを放った選手(セ・パ各1名)に贈られるもので、月間「スカパー!サヨナラ賞」の全12プレー中から、ファン投票により選出される。
トロフィーを受け取った坂本選手は「『スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞』に選んでいただき、本当にありがとうございます。今年はチームが4位という中、まさかこの賞をいただけると思っていなかったので、本当に選んでいただいて大変光栄です。来シーズンはチームが優勝し、またこの賞をいただけるように精いっぱい頑張りますので、来シーズンも温かいご声援をよろしくお願いします」、角中選手は「本日は『スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞』を受賞させてもらってありがとうございます。あの打席を振り返ると、実はセ・リーグで"1打席勝負といえばこの人"という方からアドバイスをいただきまして、それを忠実に守った結果、あのような結果になってすごく嬉しく思っております。そして、自分たちは今シーズン2位だったので、来年優勝できるように頑張っていきますので応援よろしくお願いします」とそれぞれ喜びを語った。
また、両選手とゲストの松田宣浩によるトークショーも開催。今シーズンで18年間の現役生活に幕を下ろした松田は「10月1日に東京ドームで引退試合、引退セレモニーをさせてもらって、2カ月前にユニフォームを脱いで、今は新しいステップに向けて進んでいます」とにっこり。今シーズンチームメイトとして共にジャイアンツでプレーした坂本選手は、松田について「人としてすばらしいですし、僕は代表でずっと一緒にプレーさせてもらっていたんですけど、『いつか同じチームで1年間戦いたいな』と唯一思った人なので、最後1年間だけですけど同じユニフォームを着てプレーできたっていうのは、僕の野球人生の財産になりました」と告白した。
ほか、年間大賞を受賞したサヨナラ打について言及する一幕も。坂本選手は「打席に行く前からスコアラーの吉川大幾が『酒居(知史)投手はボール先行でもフォークを投げますよ』と背中を押してくれて。2ボールだったので、フォークボールを狙うということはちょっと勇気が要ることだったんですけども、そういうスコアラーとの会話もあった中でフォークボールだけを狙ったので。僕の力だけじゃなくスコアラーさんのアドバイスもあったので、やっぱり自分一人の力じゃ活躍はできない世界なんだなと思いました」と回顧。
一方、角中選手は「ネクスト(バッターズサークルにいた)の時に、ビッグチャンスがあって点が入らなかったので、『マジか、勘弁してくれよ』って思いながら打席に入りました。打つ時はいろいろ頭で考えていたんですけど、打ち終わってからは逆に頭が真っ白になって...」と振り返り、「映像観て思ったんですけど、ホームインの瞬間がすごくカッコ悪いなって(笑)。もっとかっこ良くホームインできたんじゃないかな」と漏らして笑いを誘った。
ほか、来シーズンについて坂本選手は「ここ何年かは、個人的にもけがをして1年間一軍にいられない時が多いので、チームの優勝はもちろんなんですけど、いっぱい打って、しっかり守って、考えながらけがをせずにチームの優勝に貢献できたらいいなと思っています」、角中選手は「この年でこの立場になると個人的なことは本当になくて、それよりも自分が一軍で出だしてから優勝したことないので、なんとか優勝して、みんなでビールかけして、優勝旅行に行きたいなっていうのは目標です」とそれぞれ抱負を語った。
文=原田健