パ・リーグ初の先頭打者＆サヨナラホームランを決めた！北海道日ハム・万波中正が「スカパー！サヨナラ賞」を初受賞

パ・リーグ 北海道日本ハムファイターズ 万波中正選手が、9,10月度の「スカパー！サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

万波選手は、9月16日エスコンフィールドで行われた対福岡ソフトバンクホークス21回戦、1対1の同点で迎えた9回裏、一死一塁の場面で、左翼席へ劇的なサヨナラ2点本塁打を放った。

北海道日本ハムはこの試合、1回裏に万波選手の先頭打者本塁打で先制に成功する。投げては、先発・加藤貴投手が7回1失点の好投を披露すると、リリーフの池田投手が8回、河野投手が9回をそれぞれ三者凡退に抑え、9回裏の攻撃に繋げた。

1対1の同点で迎えた9回裏、日本ハム打線は福岡ソフトバンクの絶対的守護神・オスナ投手と対峙する。一死から五十幡選手がセーフティバントを決め出塁すると、この日初回先頭打者本塁打を放っている万波選手が打席に入る。初球、内角の厳しいコースの直球を見事に捉えると、打球は左翼席上段へと飛び込む劇的なサヨナラ2点本塁打となった。同一試合に初回先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を記録したのは、93年10月13日ヤクルト戦のＡ．パウエル選手(中日)以来30年ぶり2人目、パシフィック・リーグでは史上初の快挙。高卒5年目の若き主砲が野球史に名を刻んだ。

万波選手はスカパー！サヨナラ賞初受賞となる。

――今回の「スカパー！サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします

「いろいろなプレーがある中、選んでいただいて本当に嬉しく思っています。自分自身プロ入り後初めてのサヨナラが、本当にこういう賞をいただけて、大変光栄に思うと同時に本当に嬉しく思っております。また来年以降多くこういう賞を受賞できるように頑張りたいなと思います」

――今年は何が変わって、何が良かったでしょうか？

「本当にヒットの数が増えて、それがきっかけでホームラン数の増加だったり、打点の増加や打率の向上にもなったと思います。本当にバットに当たる確率が上がってヒット数が増えたというのが、僕の主要3部門の数字が伸びた一番の要因だと思います」

――パ・リーグで初めて先頭打者、サヨナラホームランを打ったことについてはどうでしょうか？

「聞いて驚いたのが正直なところで、後半1ヶ月1番バッターを打たせてもらって1番を僕が打つからには他と違う1番像じゃないですけど、どこかで先頭打者ホームランを打ちたいなって思いはありましたし、あの日はホームランを打ってずっと試合が動かなかったので、同点のまま行ってあわよくばそんなことがあれば良いかなというふうに心のどこかで思っていたので、本当にそれが実現して、驚きと喜びと不思議な感じです」

――賞金の使い道は？

「頻繁にタクシーに乗ろうかなと思います」

――試合前のルーティーンを教えてください

「ホームゲームの時は基本的にナイターだったら、ウォーミングアップの3時間ぐらい前に入って、お風呂や治療を受けたりしてストレッチの後、自分のウォーミングアップして、バッティングしてチームに合流するという...やらなかったら気持ち悪い部分もありますし、大切にしているところでもあるので」

――最近ハマっていることは、ありますか？

「最近というか、漫画が本当に好きなので、暇さえあればよく漫画を読みます。今はCSありますけどCSを観たり、空いた時間は漫画を読んだりしながら過ごしていますね」

――スポーツ系のジャンルの漫画を読んでいるんでしょうか？

「ジャンル問わず読みますけど、スポ根と言われているようなのも大好きですよ」

――過去にピザや牛丼にハマっていたと思いますが、最近ハマっている食べ物を教えてください

「牛丼もちょっと減ってきて、(最近は)サラダチキンと塩むすびを買ってしょっちゅう食べています。塩味が効いていてその組み合わせがたまらなく良いです」

――チキンは身体に気を使ってですか？

「元々、食生活は気にしたりするタイプなので栄養面も考えて...18歳の時からの好みの変遷を追ったら、その辺でも大人になったなと思います(笑)」

――最近、オフの日に出掛けたところはありますか？

「東京が地元なのもあって、オフシーズンによく行っていたお店だったり、ご飯屋さんだったりはシーズン終わって鎌ヶ谷帰ってきてから行きました」

――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします

「いつも本当に応援ありがとうございます。皆様の応援のおかげで、こういった場所に立つことができていますし、本当に嬉しく思います。これからも応援よろしくお願いします」

※月間スカパー！サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー！」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。

文＝HOMINIS編集部