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【後編】「ファームの方が荒削りで面白い」。地元出身タレント・本間秋彦が教える、楽天二軍の"胸熱"ストーリー

2022/5/15(日)

楽天生命パーク宮城に応援に出かけることはもちろん、テレビ中継されているイーグルスの試合は一軍、二軍ともにすべて録画して夫婦で見ているという、タレント&ラジオパーソナリティの本間秋彦。インタビュー後編では、昨年の還暦祝いには球団から世界で一つしかない赤いオリジナルパーカーを贈られるなど相思相愛の関係にある本間に、ファームのオススメ選手、楽しみ方を聞いた。

■「試行錯誤」を見るのが楽しい

今季の楽天は好調です。とにかく勝てば楽しいですけど、負けても石井一久監督のコメントがすごく救いになるんですよ。「今日は負けたけど、こういうところが良かった」というコメントをちゃんと出してくれるので、ファンとしてもすごく救われる。「そうか、じゃあ次はこういうところに期待しようか」となっていますね。

一軍だけではなくファームも好調で、今のところイースタンリーグで首位につけています(4月24日時点)。

ファームを見に来ている人の年齢層は高くて、皆さん、熱心ですね。野球が好きなんでしょう。僕もそんな一人です。

ファームを見る上で1つ重要なところは、試行錯誤の過程が見られることですね。例えば、なかなか成績の上がらないピッチャーが「ちょっとフォーム、変えてきたね」というのに気付く。不振が続くバッターが、「ちょっと今日、グリップの位置が違くない?」ということもあります。「スタンスとかフォーム、ちょっと違うぞ。変えてきたぞ」っていうのが生で見られたり、何か新しいことに挑戦している姿勢が伝わってきたりすることで、「おお、よし。今日頑張れよ。打つかもしれないな」って、ますます応援したくなります。

さらに言うと、その取り組みの陰にはコーチ陣の姿も見え隠れします。「この選手、なんとかしてあげたい」っていうチーム一丸となった取り組みを感じて、胸がちょっと熱くなるんです。

一軍の選手はある程度完成しているじゃないですか。ファームの方が荒削りで面白い。そういうのを楽しめるのがファームのいいところです。

■打率4割超、いよいよ覚醒か!?

今季のファームの起用法を見ていると、同じ選手をずっと使うのではなく、満遍なくチャンスを与えています。三木(肇)監督の方針なのかはわかりませんが、この選手は調子がいいからずっと使い続けるというわけではなく、みんなが試合に出る中で能力を発揮して、何かつかんでくれればいいと考えているのかな。ファンとして見ながら、そんなふうに感じていますね。

僕が特に期待しているのは吉持亮汰です。2015年のドラフトで入りましたが、もともと茂木(栄五郎)選手より上位指名です。3位が茂木で、2位が吉本、1位はオコエ(瑠偉)でした。

吉持選手は入団してから浮き沈みがあって、今は28歳になりました。守備はうまくて、足は速いんですよ。50メートル走は5秒68。あとは打撃だけ...というのが課題でした。

今年のフォームを見ていると、例年と違うんですよ。すごくバットを短く持っている。そんなに短く持っていいのか、というくらい短く持っているけど、アウトコースのボールも届くんですよ。何かつかんだのかなって思っています。

4月24日時点で打率4割以上(37打数14安打=打率.424)。この調子が続けば、支配下になれるかな。あるいは支配下を通り越して、一軍に呼ばれたりするようになったらすげえな。これは面白い存在になりますよ。

一軍だけでなく二軍のスタジアムにも度々足を運ぶ本間秋彦

■技巧派左腕と3人の和製大砲

ピッチャーで言えば、藤井聖に期待しています。入団2年目の左ピッチャーです。

ストレートは140km/hそこそことそんなに速くはないけれど、変化球がすごくいい。フロントドア、バックドアを突いてくるようなイメージ...いいときですよ(笑)。いいときは、バッチリついてきます。

イメージ的には、日本ハムの加藤(貴之)投手のようなピッチャーになったらいいんじゃないかなと思いますね。顔もかわいいですからね。藤井聖(まさる)、名前だけでも覚えて帰ってください。

それと、何とかなってほしい3人がいます。内田靖人、岩見政暉、横尾俊建。ロマン枠ですよ。

右バッターで長距離砲と言われている3人が、なかなか結果が出ないんですよね。たぶんコーチ陣もマンツーマンに近い感じでやっていると思うんですけど、この選手たちがいつ"大噴火"するのか。何かきっかけさえつかめば...と思ってずっと見ています。

今年はルーキーの安田(悠馬)という長打力のある選手が出てきたから、3人としては穏やかではないと思いますね。でも、だからこそこの3人には、結果を恐れずにマン振りしてほしい。キャッチャーがびびるぐらい振ってほしいですね。

■若手、中堅、ベテランの好循環

この3人が台頭してきたらベンチも厚くなるし、打線も面白いことになりますよ。「外国人、いらないですよね」っていう話になるくらいです。

いかんせん楽天では"外国人ジンクス"が2年続いていますからね...。去年はカスティーヨが来日初打席でファウルを打った際に左腹斜筋を損傷して、今年はギッテンスが来日2打席目で空振りした際に左手首を骨折して全治3カ月となりました。話題には事欠かないですが(苦笑)。

でも、一軍は首位を走っていますし、ファームも調子がいい。その中でも好調な吉持選手には、早く育成から支配下になってほしいです。

外国人選手は予定外の離脱があったけれど、日本ハムからやって来た西川(遥輝)選手が好調です。もし調子が落ちてきたら、小深田(大翔)選手や辰己(涼介)選手が「1番を打つ」という気持ちで、若手にはやってほしいですね。

今のチームは若手と中堅、そして数人のベテランとバランスがすごくいいので、仮に誰かがちょっと調子を落としても、どんどん代わりの人が出てきます。だから、チームとしてもすごくいい成績を上げている感じがしますね。そういったところをしっかり見て、応援していきたいと思っています。

インタビュー/構成=中島大輔 企画=This

【インタビュー前編はこちら】

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