グランツール・ワンデー/ステージレース

まだ寒さが残るフランス北部から、南部の暖かいニースへ向かって走るこのレースは、「太陽へ向かうレース」と呼ばれ、有力選手も多く出場する注目のレース。

昨年大会は、レムコ・エヴェネプールら有力選手が多数出場。混戦となった総合争いは、マッテオ・ヨルゲンソンが最終ステージでブランドン・マクナルティをかわし見事優勝。ヤングライダー賞も併せて獲得し、チームヴィスマ・リースアバイクに移籍早々、嬉しいワールドツアー初制覇を成し遂げた。

今年も第3テージでのタイムトライアルを含む、全8ステージでの戦いとなる。
今大会は、一昨シーズンのツール・ド・フランス覇者ヨナス・ヴィンゲゴーや、2度のアルカンシェルを獲得しチューダーサイクリングチームへと移籍したジュリアン・アラフィリップなど、スター選手も多数参戦予定！
グランツール前哨戦となる春のビックレースを制するのは誰か？目が離せない！

J SPORTS 4では、全ステージ生中継！

以下大会をJ SPORTSでは生中継中心に放送！
「Cycle*2025　ツアー・オブ・オマーン」　3/3
「Cycle*2025　ストラーデ・ビアンケ ドンネ」　3/8
「Cycle*2025　ストラーデ・ビアンケ」　3/8
「Cycle*2025　ティレーノ～アドリアティコ」　3/10～16
「Cycle*2025　ミラノ～トリノ」　3/19
「Cycle*2025　ミラノ～サンレモ」　3/22
「Cycle*2025　ボルタ・ア・カタルーニャ」　3/24～30

・Cycle*2025　ツアー・オブ・オマーン
暑さの厳しい中東オマーンの美しい風景と多彩な地形を舞台にした、5日間のステージレース。
選手たちは、砂漠に囲まれたコースや山岳地帯を走り抜ける。
昨年は大雨の影響でコースが短縮されるなど、天候がレース展開に影響を与えた。
総合優勝は、アダム・イェーツ(UAEチーム・エミレーツ)。
最終第5ステージの山岳地帯で勝利し、総合優勝を決定づけた。

今年もコースコンディションがレース展開に影響を与えるのか、山岳ステージでのアタックや駆け引きが見られるのか。
レースの見せ場を、ハイライトにまとめてお届け。

・Cycle*2025　ストラーデ・ビアンケ ドンネ
「ストラーデ・ビアンケ」の女子レース。
距離こそ男子レースよりも短いものの、激しい起伏のある未舗装路区間は共通しており、レースカレンダー屈指の難易度を誇る。
昨年は、ロッテ・コペッキーとデミ・フォレリングの優勝経験者2人をそろえたSDワークスが、レースを完全制圧。
アシストにまわったフォレリングの強力な引きで集団が絞られる中、残り10㎞地点でのコペッキーのアタックに反応できたのは2017年の覇者エリーザ・ロンゴボルギーニ（リドル・トレック）のみ。
善戦するも最後は力尽き、コペッキーが2年ぶり2度目の優勝、SDワークスとしても4連覇を飾った。
世界選手権で連覇を果たしたコペッキーを始め、今大会もSDワークス勢に大注目！
フォレリングはFDJスエズ、ロンゴボルギーニはUAEチームADQに移籍し、新天地での優勝を狙う。
昨年のツール・ド・フランス・ファムを制したカタジナ・ニエウィアドマ（キャニオン・スラムレーシング）や、パリ五輪女子ロードレースを制したクリステン・フォークナー（EF・オートリー・キャノンデール）など注目選手も多数出場予定！
今年の“白い道”を制するのは誰だ？
激戦必至のレースから目が離せない！

・Cycle*2025　ストラーデ・ビアンケ
2007年に初開催され今年で19回目と歴史が浅いにもかかわらず、モニュメントに並ぶ人気と格式を誇るワンデーレース。
イタリア語で“白い道”を意味するレース名の通り、砂が舞い小石が転がる未舗装路区間がコースの多くを占め、クラシックレーサーのみならずあらゆる脚質にチャンスのある予測不能なレース展開が魅力。

昨年は悪天候の中、タデイ・ポガチャルが残り81km地点から独走。
圧巻の走りで、自身2度目の優勝を果たした。

今年もポガチャルを始め、過去2度の優勝を誇るミハウ・クフィアトコフスキや、昨年3位のマキシム・ファンヒルスら多数の有力選手が参戦予定！
圧倒的な成績を残した昨シーズンの勢いのまま、ポガチャルの連覇となるのか？
予想を覆し、絶対王者に土をつける選手が現れるのか？
激戦必至の白い道から目が離せない！

・Cycle*2025　ティレーノ～アドリアティコ
南半球や中東の暖かな環境でのシーズン序盤戦を経て、3月からは主戦場であるヨーロッパへと舞台が移っていく。
ときに春とは思えない暑さもあれば、冬に逆戻りしたかのような寒さにも耐えねばならない。
季節外れの降雪で、レースそのものが混乱に陥ることもある。
サイクルロードレースは、自然との闘いでもある。

昨年は2023年ツール・ド・フランス覇者のヨナス・ヴィンゲゴーが、自身初の総合優勝に輝いた。
毎年トップ選手が多く出場するが、今シーズンは誰が総合優勝を果たすのか、目が離せない！

・Cycle*2025　ミラノ～トリノ
1876年に初開催され、今年で106回目の開催となる世界最古のワンデーレースである「ミラノ～トリノ」。
その名の通り、イタリアを代表する2つの工業都市、ミラノとトリノを結ぶセミクラシックレース。
昨年大会は、コース序盤は平坦が続くものの、後半にプラスコルサーノやコッレレット・カステルヌオーヴォなどの山岳が設定され、アップダウンがきつい伝統的なコースとなった。
レースは、残り30kmからアルベルト・ベッティオル(EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックを仕掛け、そのまま逃げ切る圧巻の勝利を飾った。

今年も「ミラノ～サンレモ」の前哨戦として、多くの有力選手の参戦が予想される。
今年のレースは誰が制するのか？目が離せない。

・Cycle*2025　ミラノ～サンレモ
「ミラノ～サンレモ」は1907年初開催の歴史深いワンデーレースであり、5大クラシックの一つである。
春の訪れを告げるこのレースは、イタリア語で春を意味する“プリマヴェーラ”の愛称を持ち、今年で116回目の開催となる。
現存するワンデーレースで最長の293kmを約7時間かけて走るが、コースの勾配や難易度は高くなく、“スプリンターズクラシック”と呼ばれる。

昨年も、し烈なスプリント勝負の末、ヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)が優勝を飾った。
今シーズンも、有力選手たちが出場を予定している。
どんな歴史が刻まれるか注目。

・Cycle*2025　ボルタ・ア・カタルーニャ
スペイン北東部のカタルーニャ州を舞台にした、7日間のステージレース。
別名“カタルーニャ1周”とも呼ばれ、1911年から開催されており、スペインのステージレースとしてはブエルタ・ア・エスパーニャよりも歴史が古い。
今後のグランツールを見据えるオールラウンダーや山岳アシスト、軽量パンチャーたちが集結する。
地中海岸コスタ・ブラバとピレネー山脈を舞台に繰り広げられ、スプリントステージでさえも上れる脚を持っていなければ、勝利をつかみ取ることはできない。

昨年はツール・ド・フランスを制したタデイ・ポガチャルが、2位に約3分半差をつける大差で優勝。

毎年多くのトップ選手が出場し、総合優勝を争う。
今シーズンは誰が制するのか、目が離せない！

※大会が変更・中止となる場合があります。