コラム&インタビュー
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ラグビージャーナリスト・村上晃一が語るW杯直前!ラグビー日本代表の現在地

2023/7/25(火)

ラグビー男子日本代表は2019年のW杯日本大会でのベスト8以上の成績を目指し、9月開催のフランス大会に臨む。7月~8月にかけて行われる国内最後の強化試合「パシフィックネーションズシリーズ」を前に、チームの仕上がりをラグビージャーナリストの村上晃一氏に伺った。

ラグビージャーナリストの村上晃一
ラグビージャーナリストの村上晃一

■ジェイミーヘッドコーチら首脳陣がチームを最高の状態に導く

9月に迫ってきたラグビーW杯フランス大会。「前大会のベスト8以上の結果を残せる選手が集まっています」と語るのは、ラグビージャーナリストの村上晃一さん。現在の日本代表は、ベテランと若手がうまくかみ合ったチームになっていると見ている。「

「4度目の出場を目指すリーチ マイケル選手は今一番いいパフォーマンスを見せています。今季、ボールキャリー数がリーグトップですが、経験を積んで自分がどこにいるべきか把握し効率よく動けているからこそ。あと、姫野和樹選手や堀江翔太選手、間違いなく世界で通用する松島幸太朗選手ら、前大会経験者が高いレベルで活躍しています。そこに、身長2m超えながら機動力のあるワーナー・ディアンズ選手や、ジャック・コーネルセン選手、齋藤直人選手ら前大会メンバーのさらに上をいく能力の高い選手がいて層が厚い。そんな選手たちが、大会に向けたチーム作りが得意なジェイミー・ジョセフHCにより、ピークを9月に持っていく。生涯最高のプレーを見せる選手が何人も出てくる可能性があり、見逃せないです」
 
前大会ではフィジカルの弱さから準々決勝で敗退。今回は、得意の機動力だけではなく、タックルの練習も重点的に行っている。

「ラグビー テストマッチ2023」Photo by S.IDA

「優勝を目指すにはタックルで打ち勝つことが大事。前大会のアイルランド戦のように、力でねじ伏せてくる中、粘って相手が少し嫌になってきたところを見計らって得意の機動力で勝負をするのが日本の理想型。今回もそのような形に持ち込むため力を入れて鍛えています。そして、フィジカルと機動力の両方が強くなると、世界一の戦術と称されるトニー・ブラウンコーチの考えが生きてきます。毎試合違うプランなので、相手からすると日本の動きは予想ができない。何をしてくるのか分からない日本は健在だと思います」

8月5日(土)には、W杯の前哨戦となるパシフィック・ネーションズカップでフィジーと戦う。

「フィジーは個人技が優れたチーム。以前は少し苦手でしたが、前回大会も前哨戦で当たり、快勝して勢いをつけました。今回も勝つとフランスに自信を持って乗り込めるはず。そのために、フィジーの個人技をしっかりと封じ込み、日本がチームワークで勝つことが大事です。粘り強く戦う日本をぜひ応援してください」

むらかみ・こういち●1965年生まれ、京都府出身。「ラグビーマガジン」で編集長を務めた後、フリーランスの編集者、記者として活動。1998年より、J SPORTSのラグビー中継の解説を務める。

取材・文=玉置晴子 
※取材は6月末に実施

放送情報

リポビタンDチャレンジカップ2023ラグビーパシフィックネーションズシリーズ「日本代表×フィジー代表」
放送日時: 2023年8月5日(土)18:30~
チャンネル:J SPORTS 3

ラグビーテストマッチ2023「ニュージーランド×南アフリカ」
放送日時: 2023年8月26日(土)3:15~
チャンネル:J SPORTS 1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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