コラム&インタビュー
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坂本花織、「りくりゅう」「かなだい」らが参戦!チーム日本で挑んだ今季を締めくくる国別対抗戦

2023/5/3(水)

三浦璃来と木原龍一のりくりゅうペア
三浦璃来と木原龍一のりくりゅうペア

「グランプリファイナル」や「世界選手権」で表彰台を席巻するなど日本人スケーターの躍進が目立った2022-2023シーズンのフィギュアスケート。そんなシーズンの締めくくりとして4月13〜16日にかけて東京体育館で「世界フィギュアスケート国別対抗戦2023」が開催され、日本の選手たちが世界各国の強豪たちと火花を散らした。

国際スケート連盟(ISU)が主催する唯一のフィギュアスケート団体戦として2009年にスタートした国別対抗戦。各国が男女シングル各2名、ペア、アイスダンス各1組でチームを構成。各種目の順位によって割り出される得点の合計で順位を決めていく、まさにフィギュアスケート最強国を決めるにふさわしい戦いとなっている。この戦いに出場できるのは世界ランキング上位6ヶ国。今回は日本に加え、アメリカ、カナダ、韓国、イタリア、フランスといったフィギュアスケート強豪国が名を連ねた。

フィギュアスケート最強国を決める「世界フィギュアスケート国別対抗戦2023」
フィギュアスケート最強国を決める「世界フィギュアスケート国別対抗戦2023」

2017年以来の世界一奪還を目指す日本チームを主将として引っ張ったのが坂本花織だ。今季は「グランプリファイナル」で5位に終わったが、日本勢初の「世界選手権」連覇を達成し、悔しさと嬉しさの両方を味わうシーズンだった。

そんな優勝の栄光から3週間後、その合間もアイスショーに出演するハードスケジュールで迎えた国別対抗戦は、ショートで細かなジャンプのミスが出たものの攻めのスケーティングを貫き、フリーでもジャンプでの転倒以外はほぼパーフェクトな演技を披露。どちらも韓国のイ・ヘインにわずか及ばず2位となったが、キャプテンにふさわしい滑りを見せた。

坂本花織
坂本花織

また"りくりゅう"こと三浦璃来と木原龍一もペア部門で出場。今季はシーズン直前の三浦のケガがありながらも、蓋を開ければ「グランプファイナル」「世界選手権」「四大陸選手権」の主要国際大会すべてを制する"年間グランドスラム"を達成した。

快挙を成し遂げた勢いそのままに今大会でもショート、フリーともに2位と好成績を記録。特にフリーでは「世界選手権」で失敗に終わったジャンプを見事に決めてみせるなど、自己ベストを更新するほどのスケーティングでチームを牽引した。

村元哉中と高橋大輔のかなだい組
村元哉中と高橋大輔のかなだい組

アイスダンスで日本チームの一員となった村元哉中と高橋大輔の"かなだい"組は、結成3年目を迎えた今シーズン「デニステンメモリアルチャレンジ」でついにISU公認大会初優勝を成し遂げると「全日本選手権」も制する飛躍の年になった。

そんな1年を締めるにふさわしくリズムダンスで自己ベストに迫る演技をみせると、フリーダンスは「オペラ座の怪人」でパーソナルベストを更新する渾身のスケーティングを見せた。息の合ったステップやツイズルといった高い表現力が存分に発揮された演技で会場の視線を釘づけに。拍手喝采を受けた演技後は、村元が16年前に同会場で高橋が披露した「オペラ座の怪人」の演技をオマージュする一幕も飛び出した。

友野一希
友野一希

男子シングルでは今季負けなしの大活躍を見せた宇野昌磨が欠場し、「世界選手権」で6位に入った友野一希と、「GPファイナル」で4位と健闘した佐藤駿がエントリー。女子シングルスでは「GPファイナル」初出場で初優勝の快挙を達成する充実のシーズンを送った三原舞依も参加し、自己最多となるシーズン13戦を見事にやりきってみせた。

佐藤駿
佐藤駿
三原舞依
三原舞依

総合成績は3位だったが日本勢の活躍が目立った今季のラストにふさわしい演技が飛び出した「国別対抗戦」。結果以上に価値のある見逃せない演技の数々だった。

文=HOMINIS編集部

放送情報

世界フィギュアスケート国別対抗戦2023
放送日時:2023年5月6日(土)・7日(日)7:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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