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スーパーラグビー2018
SUPER RUGBY 2018

放送予定

※放送日時やチャンネル等は、変更になる場合がございます。

スーパーラグビーとは

スーパーラグビー

 世界の楕円球界で最高クラスの激しさ、スピード感を兼ね備えたプロリーグ。それがスーパーラグビーだ。

 1996年の発足当初はニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ共和国という世界をリードする3カ国から計12チームが参戦。以後は2006年から14、2011年からは15と加盟クラブ数が増え、市場拡大へ舵を切った2016年はアルゼンチン、日本からも各1団体が名乗りを挙げた。ここ2シーズンは18チームという大所帯での運営がなされた。来たる2018年シーズンからは参加チームが15に絞られた。2月から8月までの長期戦を通し、それぞれが試合の質向上を目指す。

 昨季はクルセイダーズが最多となる8回目の優勝を達成。一昨季はハリケーンズが初めて王座に就いた。これらニュージーランド勢は今季も優勝争いの中心となるだろう。2季連続のファイナリストとなった南アフリカのライオンズ、オーストラリアの古豪ブランビーズなどもしのぎを削り合う。

見どころ

選手写真

Photo by S.IDA

3年目のサンウルブズはヘッドコーチが日本代表と兼任

 各国の代表選手育成機関とも見られているスーパーラグビーにあって、日本人が挑戦したのは2013年から。田中史朗がニュージーランドのハイランダーズ、堀江翔太がオーストラリアのレベルズの一員としてそれぞれ芝を踏んだ。15歳でニュージーランドから来日したリーチ マイケルも、2015年から母国のチーフスでレギュラーを獲得。列島の戦士たちも、ハイクラスのステージで存在感を示してきた。

 さらに2016年からは、日本の単独チームとしてサンウルブズが発足した。2019年のワールドカップ自国大会に向けた代表の強化、さらにはアジア地域のマーケット開拓といった大義を持っている。

 突貫工事でチームを作って1勝に終わった1年目を受け、2年目は日本代表と戦術やスタッフなどを共有。両者の緊密性を高めてきた。それでも最終的には、初年度より1勝多いだけの2勝でシーズンを終えた。

 最初の在籍年限となる2020年以降もスーパーラグビーに残るためには、より結果にコミットしたいところ。そこで渡瀬裕司CEOは、日本代表ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフにサンウルブズの指揮も任せることにした。

 ジョセフは2016年秋の代表ヘッドコーチ着任時こそ、「前例がない」と兼任に後ろ向きだった。今回の決断を下したのは、ワールドカップ8強以上というミッションをクリアするための最善手を打ちたくなったからだ。

 2018年からサンウルブズに初参戦する日本代表キャプテンのリーチ マイケルも「一番、いいやり方だと思います。一貫性が出やすくなる。サンウルブズを使って代表の強化ができ、マネジメントがしやすい」とその状況を歓迎する。

リーチ マイケル、山田章仁らも参戦。「いい意味で監督を頼る」

 サンウルブズは過去2年、4つあるカンファレンスのうち「南アフリカ1」に入り、長時間の飛行機移動などグラウンド外のタフなチャレンジも課されていた。ただ今季からは、3つあるうちのオーストラリアカンファレンスに組み込まれる。

 縦突進主体の南アフリカ勢より複層的な攻めを繰り出すオーストラリア勢の方が戦いにくいとの指摘もあるが、アウェーゲーム時の移動距離が減るなど体調管理の好転が見込める。

 さらにホームの東京・秩父宮ラグビー場でのゲームは、昨季よりも2つ計6試合が予定されている。続々発表中のスコッドの顔ぶれ、期間ごとに交代で休養を取るメンバーのやりくり次第では、ジョセフヘッドコーチが掲げる「5位以内」という目標にも近づけそうだ。

今度のスコッドには堀江、田中、初加入のリーチといったスーパーラグビーマスターたちを筆頭に、初年度からいる稲垣啓太、具智元、田村優、立川理道、昨季からプレーする布巻峻介、ヘル ウヴェ、ラファエレ ティモシー、福岡堅樹、松島幸太朗といった日本代表の主軸候補も加わっている。さらには初年度5月までの参戦でトライを決めまくった山田章仁も、2シーズンぶりの契約を発表。人気、戦力両面でのプラスアルファが担保されそうだ。

 手厚いファンサービスでも支持されるオーストラリア出身のエドワード・カーク、サム・ワイクス、ヴィリー・ブリッツといった伏兵たちは列強国とのぶつかり合いで特に頼りになる。

 新顔で注目されるのは、2017年度の国内トップリーグでトヨタ自動車の新人キャプテンとなった姫野和樹、リオデジャネイロ五輪の7人制日本代表としても活躍したレメキ ロマノ ラヴァといったジャパン勢だ。助っ人グループではスクラム大国と言われるジョージア代表の軸、ジャバ・ブレグバゼが楽しみな存在だ。

 国際色豊かな陣容にあって、目標を達成するには。フィニッシャーとして期待大の山田は、こう答えたことがある。

「監督を信じる、といったところです。それで選手が一丸となれば、目標に近づいていける。(サンウルブズには)いろんな国の選手がいる。皆のいいところを凝縮できる、スーパーラグビーで一番面白いチームになるんじゃないですかね」

 ちなみに日本代表のアマナキ・レレイ・マフィはオーストラリアのレベルズの一員として、秩父宮での第2節でサンウルブズと対戦予定(第15節ではメルボルンで激突)。第6節ではリーチの古巣チーフスが来日する。

 ナショナルチームとのリンク、1つでも多くの白星の獲得、顧客満足度の向上とさまざまな課題を持つサンウルブズ。注目されたい。(文・向風見也)

大会概要

15チームが3カンファレンスに分かれてレギュラーシーズンを戦い、その後、8チームによるプレーオフトーナメントが行われる。

ニュージーランドカンファレンス
(5チーム)

ブルーズ

チーフス

クルセイダーズ

ハイランダーズ

ハリケーンズ

オーストラリアカンファレンス
(5チーム)

ブランビーズ

レベルズ
(アマナキ・レレイ・マフィ所属)

レッズ

ワラターズ

ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ
(日本チーム)

南アフリカカンファレンス
(5チーム)

ブルズ

ライオンズ

シャークス

ストーマーズ

ジャガーズ

3カンファレンスの最上位チームと、ワイルドカードで勝利の5チーム(※)が8チームによるファイナルシリーズへ
※カンファレンスに関わらず、各カンファレンス最上位3チームを除いた、全合計ポイントが上位の5チーム