F1 GP 2018総括

ライター:尾張正博(おわりまさひろ)

1964年、仙台市生まれ。93年にフリーランスとしてF1の取材を開始。98年から2001年まで、F1速報誌の「GPX」誌の編集長を務めた後、02年から再びフリーランスとしてF1グランプリを全戦カバー。NumberWeb、F1速報、東京中日新聞、オートスポーツなどに寄稿。主な著書に「トヨタF1、最後の一年」(二玄社)、「F1事情通読本」、「F1全戦取材」(東邦出版)などがある。

ハミルトンの5度目の
タイトル獲得

(C)Getty Images

メルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルが、昨年に続いて2年連続でタイトル争いを演じた2018年。しかし、その内容は昨年とはやや様相が異なっていた。昨年の戦いは、4連覇を目指す絶対王者のメルセデスに、2007年を最後に王座から遠ざかっているフェラーリが挑むという構図だったが、今年は開幕戦からフェラーリがリード。序盤7戦を終えた段階でもベッテルが選手権首位に立ったまま、中盤戦へと突入した。

しかし、中盤戦に入るとプレッシャーからかベッテルがミスを連発。フランスGPとイタリアGPではスタート直後にメルセデスのマシンと接触してスピン。ドイツGPでは降り始めた雨に足をすくわれてリタイアし、首位の座をハミルトンに明け渡してしまう。 しかし、この時点でベッテルとフェラーリには挽回するチャンスはまだ残されていた。それは、車体とパワーユニットの性能に関して、フェラーリはメルセデスとほぼ互角だったからだ。そのことは、それぞれチームメートであるキミ・ライコネンとバルテリ・ボッタスのポイントが、最終的に251点と247点だったことでもわかる。

(C)金子博

タイトル争いの行方を決定づけたのは、終盤戦でのハミルトンとベッテルのドライバーとしての差だった。終盤戦に入るとハミルトンはミスを犯さなかっただけでなく、タイヤやエンジンに問題を抱えた状況でもあきらめずに想定を上回る結果を残して、着実にポイントを稼いだ。これに対して、ベッテルは日本GPとアメリカGPで再びミスを犯して自滅していった。

(C)金子博

ベッテルとフェラーリにとって、不運だったのはシーズン途中でフェラーリの会長を務めていたセルジオ・マルキオンネが7月に急逝したことだった。強力なリーダーシップを失った跳ね馬が8月以降失速したことは、ベッテルが8月末のベルギーGPを最後にそれ以降、一度も優勝できなかったことが証明していた。

2年連続でベッテルとの戦いを制したハミルトンは、通算5度目のタイトルを獲得。これは1950年代に活躍したファン・マヌエル・ファンジオに並んで歴代2位タイの記録。歴代トップの記録を持つミハエル・シューマッハの7回も夢ではなくなった。コンストラクターズ選手権もメルセデスが制して、5連覇を達成。来シーズンは、フェラーリが持つ歴代最長連覇記録(6回/99年〜2004年)に挑戦する年となる。

尾張氏の厳選!

F1 GP 2018 3大ニュース

1

大物ドライバーの2019年に向けた動き
(アロンソ離脱、ライコネン&リカルド移籍)

(C)Getty Images

2018年のF1は、世代交代が加速した一年だった。現役最多出場(311スタート)ドライバーのフェルナンド・アロンソが、2019年はF1から一旦離れることを発表。2006年と07年にモナコGPを制し、今年ル・マン24時間レースに勝ったアロンソは、来年は残るひとつの世界三大レースであるインディ500に挑戦し、三冠王を目指す。
 現役最年長(39歳)ドライバーのキミ・ライコネンもフェラーリを離れ、来年はザウバーへ移籍し、新しいチャレンジをスタートさせる。来年は40歳を迎えるライコネンだが、今年終盤の第18戦アメリカGPで優勝するなど、まだまだ腕は鈍っていない。アメリカGPの優勝は歴代13位となる高齢での優勝だった。
メルセデスとフェラーリとともにトップ3を形成するレッドブルで今年2勝を挙げたダニエル・リカルドがルノーに移籍することも大きな話題を集めた。これら大物ドライバーに代わってステアリングを握るのは、シャルル・ルクレール(フェラーリ/21歳)、ピエール・ガスリー(レッドブル/22歳)、そしてランド・ノリス(マクラーレン/19歳)。来年は平均年齢がF1史上最も若くなる。

2

ホンダ、レッドブルと契約

(C)Getty Images

シーズン中盤の6月の、ホンダが現行のトロロッソだけでなく、2019年からはレッドブルにもパワーユニットを供給するという発表は、日本のファンにとって胸が躍るニュースだった。その理由はレッドブルが今年すでに4勝しているトップチームだからだ。マクラーレンとの3年間、今年のトロロッソとの1年間でいまだ表彰台にも上がっていないホンダ。その原因のひとつはホンダのパワー不足にあることは明白な事実だ。
 だが、レースの結果はホンダのパワー不足ばかりが原因でなかったことは、今年ホンダからルノーにパワーユニットを交換したマクラーレンが、今シーズン何度かトロロッソ・ホンダの後塵を拝していたことでもわかる。レースはパワーも大事だが、そのパワーを地面に伝えるための車体性能がはるかに大切な要因となる。この車体性能という点で、メルセデスやフェラーリにまったく引けを取っていないのがレッドブルだ。

ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は次のように抱負を語る。
「もちろん、不安がないわけではない。トップチームと組むにはリスクもある。しかし、チャンスは待っていてもつかめない。レースはある部分リスクを負ってでも、攻めていかなければならない。そういう意味でレッドブルはパートナーを組む相手として申し分ない。あとはわれわれがどれだけ相手の期待に応えらるか」
 2006年のハンガリーGP以来の勝利を目指せ!!

3

シーズン中にフォース・インディアが破産&再建

(C)Getty Images

格差社会が問題になっている昨今、F1の世界でもチーム間の経済格差の広がりが問題となるような出来事が起きた。シーズン中に、F1チームが財政難に陥り、破産管理下におかれたのである。栄枯盛衰が激しいF1の世界では、チームが倒産・消滅するケースは珍しくない。しかし、今回はその対象となったチームが、昨年のコンストラクターズ選手権4位と実力のあるフォース・インディアだったため、F1界に大きな衝撃を与えた。
 7月に破産管理下におかれたフォース・インディアは、8月7日にウイリアムズのランス・ストロールの父親であるローレンス・ストロール率いる投資家グループの入札を受け入れ、チームは再建。シーズン後半も継続してF1に参戦した。

オーナーが代わり、FIAに登録しているチーム名「サハラ・フォース・インディア」を変更しなければならず、後半戦は「レーシングポイント・フォース・インディア」という新チームとして参戦することとなったため、それまで獲得していたコンストラクターズポイントはすべて抹消された。ゼロからスタートしたフォース・インディアだが、後半戦だけで52点を稼ぎ、フォース・インディアとしての最後のシーズンを7位で終えた。

TVで見る魅力について

(C)金子博

スポーツ観戦の楽しみの原点は、ライブだ。現地での観戦は、プレイしている選手だけでなく、スタンドの雰囲気も体感でき、その記憶は永遠に味わうことができる。

しかし、世界20カ国以上を転戦するF1グランプリをすべてライブで観戦することは、一般の人々にとっては事実上不可能だ。そこで大切になってくるのが、テレビでの観戦。特に世界最高の技術が詰まったレーシングマシンを使用して競争するF1は、目の前で起きることが一瞬の出来事のために、状況を即座に理解することが難しい。その点、テレビ中継では問題が起きれば、リプレイしてくれる。またわかりづらい状況を解説してくれるスタッフもいる。

(C)Getty Images

モータースポーツを観覧するうえでネックとなっていたのが、ドライバーが実際にどのようにレーシングマシンを操縦しているのかが、外からでは見えにくいという点だった。その点においてもテレビ中継には、優れた魅力がある。それはF1マシンには、オンボード(車載)カメラという武器があるからだ。
 オンボードカメラは80年代後半から実用化されたものだが、当時のカメラは非常に重く、限られたマシンにしか搭載することができなかった。その後、テレビ中継を重視したFIA(国際自動車連盟)がより多くのマシンに取り付けられるようルールを変更。現在は全車に車載カメラ搭載が義務付けられている。左右にハンドルを切り、ギアチェンジする以外にも、時速300kmの中でドライバーたちはステアリング上のスイッチを頻繁に触って1000分の1秒でも速く走る工夫を行っている。その様子が見られるのはテレビ中継ならではの醍醐味だ。

(C)Getty Images

しかも、2019年シーズンもF1グランプリ全21戦全セッションを「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム」で生中継することが決定した。さらに、同番組をスカパー! の4Kチャンネル「スカチャン4K」では4K放送で完全生中継する。4K放送とは従来のフルハイビジョンの4倍の画素数で、よりキメ細かな超高精細映像と5.1チャンネルによるサラウンドの立体的な音響を楽しめる放送だ。大画面の4K対応テレビを通して見ることで、あたかもその場にいるかのような臨場感を体験できる。これはスマホなどの小さい画面では味わえない魅力で、迫力あるオーバーテイクシーンやピットでの作業など細かい動きを鮮明に見たい方にオススメだ。

技術の発達はF1マシンだけでない。進化し続けているテレビ中継を活用しない手はない。

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関連番組

©金子博

2018 F1グランプリ総集編

12/23(日・祝)19:00~22:00

J SPORTS

フジテレビNEXT ライブ・プレミアム

CS309 / Ch.613

フランスGPとドイツGPの復活により、F1史上最多に並ぶ全21戦開催となった2018シーズン。史上初の3週連続開催となったヨーロッパラウンドをはじめ、超過密日程が話題を呼んだ。

昨年王者のL.ハミルトン(メルセデス)が今年も圧倒的な強さを見せると予想されたが、S.ベッテル(フェラーリ)が開幕から連勝、D.リカルド(レッドブル)が中国GPとモナコGPで優勝。10戦を終えて、フェラーリ勢が4勝、メルセデス勢とレッドブル勢が3勝と、チャンピオン争いは三つ巴の様相を呈し始めた。

しかし、7月に行われた第11戦ドイツGPで全てが一変。母国GPでポールスタートという最高のシチュエーションとなったS.ベッテルが、トップを走っていた51周目でまさかのコースオフ。無念のリタイヤとなり、14番手からスタートしたL.ハミルトンが優勝を飾った。これにより、メルセデス勢がチャンピオン争いでフェラーリ勢をリードする形となる。すると、続くハンガリーGPでもL.ハミルトンが頂点に立ち、サマーブレイクに突入。

この流れはサマーブレイク明けでも変わることはなく、L.ハミルトンが他のドライバーを圧倒。抜群の安定感でイタリアGPから日本GPまで4連勝を挙げ、自身2年連続の年間王者とメルセデス5年連続の優勝を成し遂げた。勝負所での強さを見せたのは、やはりメルセデスだった。他にもトロロッソ・ホンダのポイント獲得や、M.フェルスタッペンやC.ルクレールといった若手の台頭など話題に事欠かない2018 F1グランプリ。

フジテレビNEXTでは、見所満載の今シーズンを3時間に凝縮しお届け!
まさに完全保存版!

©金子博

F1 LEGENDS

1/18(金) 19:00~22:00 【F.アロンソ引退企画】2003年ハンガリーGP これが伝説の始まり 最年少優勝記録樹立!
1/25(金) 19:00~22:00 【F.アロンソ引退企画】2006年日本GP 引退を表明したM.シューマッハとの死闘「世代交代」を印象付ける鈴鹿での直接対決!

J SPORTS

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CS309 / Ch.613

30年以上にわたりF1中継をしているフジテレビだからこそ可能になった「F1 LEGENDS」を今オフにも放送!
これまでにも幾多の名勝負をお伝えしてきたが、今回は更に秘蔵映像をお届け!

2018年限りでF1を去ることになった元ワールドチャンピオンのF.アロンソや、
大けがを乗り越えて9年ぶりにF1に復帰することが決まったR.クビサなど、
まさしくレジェンドたちが見せた過去の伝説的レースを、2019年3月まで放送予定!

1月はF.アロンソのレースをOA。

2018年限りでF1引退を表明している元ワールドチャンピオンの「伝説のレース」がよみがえる。
フジテレビでしか見られない「F1の歴史」をお楽しみに!

スカパー!ではF1以外のモーターも多数放送!!

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  • (※1)2019シーズンはスカパー!オンデマンドで「フジテレビNEXTsmart(税抜1,200円)」または「フジテレビONEsmart/TWOsmart/NEXTsmart(税抜1,500円)」をご契約の方も視聴いただけます。
  • (※2)スカチャン4Kでの放送は月額課金等による販売を予定しており、視聴料金は未定です。2019年2月詳細情報を公式サイト等で発表いたします。