コラム&インタビュー
提供:HOMINIS

黒木知宏が日本ハム時代の大谷翔平選手について語る「大谷選手を捜すなら、必ずいる場所があるんです」

2022/1/12(水)

黒木知宏
黒木知宏

山本昌がMCを務める「マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~」(スポーツライブ+)#27に、「ジョニー」の愛称で親しまれた"魂のエース"黒木知宏が登場。番組では、黒木の野球人生を振り返るほか、愛称が「ジョニー」になったきっかけや日本ハム1軍投手コーチ時代のエピソードなどを明かす。

今回、収録後の黒木にインタビューを行い、収録の感想や山本昌の印象、来季の千葉ロッテマリーンズと新庄新監督率いる日本ハムについて語ってもらった。

――収録はいかがでしたか?

「緊張しました(苦笑)。昌さんとは昭和40年と昭和48年の先輩後輩という仲で、仲良くさせていただいている関係ではありますが、こうやってお仕事で一緒に野球の深い話をしていくっていうのはこれまでなかったので、どういうテンションで話していいのかなっていうのがちょっとありました。今回のようなかたちで野球人生を振り返ることがあまりないので逆に新鮮でしたし、その中で昔の記憶を辿りながら話をさせていただきました」

――MCとしての山本さんの印象は?

「昌さんらしいMCぶりでした。僕が言うのもおかしいんですけど(笑)。ただ、僕も何度もMC役で後輩を迎えたこともあるので分かるんですけど、年下に対してもちゃんと敬語を使って、しっかり進行しなきゃいけない部分があるので、(ゲストとしては)普段通りしゃべれないもどかしさやくすぐったさがありましたね。僕なんか、『おうっ、ジョニー!』とか言ってもらっていいんですけどね(笑)」

――現役時代、リーグは違えど同じピッチャーとして昌さんをどのようにご覧になっていましたか?

「決して速い球を持っているわけじゃないのに、バッターがみんな空振りをしていくすごいピッチャーだなっていうのがまずあって、あの年齢にして一線で活躍できる技術だったり体の強さっていうのは、やっぱりレジェンドですよね。どういう練習をしているのかすごく興味がありました。体を鍛えていくっていうことに関してはすごくストイックで、長けている方だなという印象がありました」

――黒木さんといえば千葉ロッテマリーンズの"魂のエース"でしたが、現在2年連続2位の千葉ロッテが優勝するために必要なことは何だと考えられていますか?

「覚醒組と復帰組が出てくれば優勝は十分あり得ると思います。つまり、それは先発ピッチャーです!今日、収録でもお話しさせていただいた佐々木朗希選手が"覚醒"で、"復帰"が種市篤暉選手。種市選手はトミー・ジョン手術をして、100%ではないんですけど多分今年帰ってくるかなと。あと、若いピッチャーの岩下大輝選手と小島和哉選手。このクラスがしっかりと活躍すれば、リリーフ、クローザーはちゃんと整備ができていますので間違いなく優勝すると思います」

――各ピッチャーにどれくらいの勝ち星を期待しているなどはありますか?

「勝利数というよりかは、(重要なのは)貯金とかとイニング数ですかね。先発がもう少しイニングを投げていかないと、どうしてもリリーフにかかる負担っていうのが大きくなってしまって、そうなると最終的に失速してしまって駒がいなくなってしまうっていうことが一番避けなきゃいけないことなので。やっぱり先発ピッチャーが頑張って、みんな最低160イニング投げる。あわよくば、180イニング投げる!1試合の平均イニングを1イニング増やしたいですね。そうすると、リリーフピッチャーが1イニング減って143イニング減るわけです。そうなってくるとピッチャーの負担っていうのは減ってくるので、ガス欠しない状態で1年間回れるので」

――また、球界の枠を超えて大きな注目を集めている「ビッグボス」こと新庄剛志監督率いる日本ハムについてはいかがでしょうか?

「僕はすごく楽しみにしてます。なぜなら、監督が広告塔となって注目を集めることで確実に人気が出てお客さん増えますよね。そこまででも十分監督としての仕事の一つを終えていますし、あとは選手たちが周りの変わっていく環境をどう捉えていくか。『見られているからこそ、ちゃんとやらなきゃいけない』っていうところにもなってくるでしょうし。

戦力に関しては、若い選手が早く伸びてこないといけないかなっていう状況になってると思います。ただ、素材的に非常にいい選手がやっぱりいるので、その選手が1年通して認められる選手になるか、ならないかっていう1年になるんじゃないかな、と。そして、認められると、2023年の新球場ができた時に『さあ、いよいよ!』というところになってくるかなって感じはしますけどね。

かといって、優勝を狙わないっていうことではなくて、まずはやるべきことをやっていって、その時が来たら選手は勝手にスイッチが入っていくので。だから、ビッグボスは『優勝争いをしなくても、優勝争いするように勝手にスイッチ入りますよ』って言ってるんですね。そこは押さえながら、2023年新球場ができた時のこともプランの中に入れていると思うので、そこまで一つのチーム形を作りたいという思いは多分あると思います」

――2021年は教え子である大谷翔平選手の大活躍が日本を明るくしましたが、日ハム時代の大谷選手のエピソードを教えてください。

「大谷選手を捜すなら、必ずいる場所があるんです。そこは、ウエイト場!それぐらいトレーニングが好きなんです。本拠地のウエイト場にもいるし、遠征先に行くと、遠征先の午前中に近くのフィットネスジムに必ず行ってるんですよ。1年通して体をちゃんと維持しなきゃいけないというところと、当時は『やっぱりアメリカで!』とか『世界一の選手になりたい』っていうのが心の奥にあったので、継続してずっとやってきているんです」

――大谷選手の活躍は同じ日本人として胸が熱くなりましたが、直接指導された黒木さんの喜びはひとしおだったのでは?

「うれしいです!でも、うれしいんですけど、びっくりはしないです。彼の能力の高さを見ていると、1年フルで戦ったらああいう成績を残すだろうなあっていうイメージはあったので。だから、あの数字ってすごい数字なんですけど、もう麻痺しちゃってますよね、僕ら。大谷選手だからやるだろうなと思うけど、メジャートップクラスの最高の成績を残しているわけですから!」

――最後に視聴者の方、ファンの方にメッセージをお願いします!

「その人の生い立ちが、ちょっと面白く観られる番組かなと思いますね。かといって浅い話ではなく深いところもちゃんとあるし、意外と違った一面が見れたりすると思うので、野球が好きな人じゃなくても観ていて面白い番組じゃないかなと思います!」

文=原田健

放送情報

マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~#27
放送日時:2022年1月15日(土)11:30~
チャンネル:スポーツライブ+
※放送スケジュールは変更になる場合があります

「マサNOTE~山本昌が記す球人の軌跡~」は配信サービス『SPOOX』にて
1話190円、月額390円で視聴可能!

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