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羽生結弦のプロスケーターとしての序章!全力で挑んだ転向後初のアイスショー「プロローグ」
2022/12/22(木)
2022年、フィギュア界を揺るがせる大きなトピックとなった羽生結弦のプロスケーターへの転向。競技会から退き、プレッシャーから解き放たれたような表情を見せつつも4回転半に挑み続けるという、今後への決意を表明した7月19日の会見も記憶に新しい。
テレ朝チャンネル1で1月1日(日)に放送される「羽生結弦スペシャル特番」では、プロスケーターとして新たな道に進んだ羽生の姿にフォーカス。その「序章」となるアイスショー「プロローグ」が独占初放送となる初日の横浜公演に加え、千秋楽の八戸公演の模様などがオンエアされる。
11月から12月にかけて開催されたプロ転向後初のアイスショー「プロローグ」は、羽生が自ら演技構成・演出を考案し、たった一人で滑り切るという彼の強い想いが込められた公演だ。
アンコールを含む全演目には、2018年の平昌五輪金メダルなど数々の栄光をもたらした「SEIMEI」をはじめ、東日本大震災直後の2011〜2012シーズンの「悲愴」と「ロミオ+ジュリエット」、エキシビションでおなじみの「春よ、来い」、キャリア初期の「ロシアより愛を込めて」など、彼のスケート人生の節目を飾った名プログラムが並んだ。
約90分間にも及ぶ公演を滑り切る過酷さを感じさせず、クオリティの高さを見せた羽生。4回転やトリプルアクセルといった高難易度のジャンプをほとんどミスなく決め、競技者時代は封印していたビールマンスピンも披露するなど技術は相変わらず。鬼気迫るような面持ちから穏やかな笑顔まで表情も豊かで、感情が込められた演技で観客を魅了した。
中村滉己による津軽三味線の生演奏とともに披露した「CHANGE」も魅力的で、中には会場のリクエストで決定した演目もあり、演出面にもこだわりが感じられた。
「プロローグ」だけでなく、今回の特番では「ファンタジー・オン・アイス 2022」の模様も改めてオンエアされる。今年の5月から6月にかけて開催された「ファンタジー・オン・アイス 2022」では、羽生にとって北京五輪後初となる演技で、歌手のスガシカオとのコラボで「Real Face」を披露した。フードを被って登場した羽生は、踊り出すと同時にフードを払い退けて素顔を見せ、演技の途中でコップ一杯の水を頭から浴びる演出も。今改めて見ると何かに新たな挑戦に向かう羽生の決意のようなものが感じられることだろう。
羽生を小学生の頃から撮影してきたカメラマン・田中宣明と能登直が捉えた写真や競技映像で羽生の競技者人生を振り返る「フィギュアスケート フォト&ムービー羽生結弦編 ~北京五輪から新しいスタートへ~」も合わせてオンエアされる今回の特番。来年2月26日(日)にはフィギュアスケーター史上初の東京ドームでの単独公演「GIFT」も控えているが、新たなステージに羽ばたく時だからこそ、羽生のこれまでと現在の姿を確認しておきたい。
文=HOMINIS編集部
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