コラム&インタビュー
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埼玉西武・栗山巧が2度目の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞!「今度はスタメンでサヨナラ決めたい」

2022/6/17(金)

パ・リーグ 埼玉西武ライオンズ 栗山巧選手が、5月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

栗山選手は、5月29日ベルーナドームで行われた対横浜DeNAベイスターズ3回戦、2対2の同点で迎えた9回裏、先頭打者の代打として打席に立ち、右翼席へサヨナラ本塁打を放った。

この試合、埼玉西武は3回に山川選手の犠飛で先制、4回に岸選手のソロ本塁打でリードを広げるが、5回と6回にそれぞれソロ本塁打を浴び、2対2の同点に追いつかれる。その後、両チーム中継ぎ陣が粘りの投球を見せ、試合は膠着状態のまま9回の攻防へ。埼玉西武は増田投手が3者凡退に抑え、9回裏の攻撃を迎える。マウンドには横浜DeNAの平田投手。埼玉西武は先頭打者の代打として栗山選手を打席に送る。2球で2ストライクと追い込まれてからの3球目、低めのフォークボールをすくい上げると打球は右翼席へ飛び込むサヨナラ本塁打となった。

プロ21年目、頼れるベテランの今季1号の劇的弾は、チームに勢いを与える価値ある一打となった。2017年8月17日以来、自身3度目となったサヨナラ本塁打でチームは今季初のサヨナラ勝ちを収めた。

栗山選手は2017年8月度以来、2度目のスカパー! サヨナラ賞受賞となる。

【写真を見る】今季1号となるサヨナラ打を放った栗山巧選手
今季1号となるサヨナラ打を放った栗山巧選手

スポーツニッポン新聞社提供

――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします

「スカパーサヨナラ賞を獲ることができて、本当にうれしく思います」

――正直、サヨナラ賞を受賞するかもという思いはありましたか?

「いや、受賞するかもって思いは無くて。受賞は2回目ってご紹介があったように、以前獲らせてもらってるんですけど、すっかり忘れてて、今回の受賞したって聞いてから、『代打でサヨナラ』って聞いたら俺やろなって思ってました(笑)。今回は他にすごいサヨナラがあったんで、驕りはありました」

――今季1号がサヨナラホームランでしたが、スタンドに入った瞬間の気持ちはいかがでしたか?

「今回のサヨナラの場面は、特にホームランっていうイメージがなかったんで、ここでホームラン出るかって言う、不思議な思いとうれしい気持ちと、色んな気持ちが入り混じった感じでした」

――普段から準備をすごく大切にされている印象がありますが、あの試合ではどのような準備をされていましたか?

「あの試合はすごい僅差で良い具合でゲームが進んでいて、6回ぐらいからはいつでも行けるように準備してました。あの日も準備はできていたと思います」

――あのホームランはファンの方も、何よりチームメイトの方もすごく喜んでいたように見えましたが、その雰囲気はいかがでしたか?

「うれしかったですね。みんな、誰かがゲームを決めてくれって思ってたんでしょうね。たまたま、代打いった僕がサヨナラを決めて、余計に驚きと喜びがあったんじゃないんですかね」

――5月6月にかけて徐々に調子が上がってきたと思いますが、その要因はどのようにお考えですか?

「こればっかりは、自分でわかったら(調子の)波がないようにやるんですけど、良い時もあったら悪い時もある、その中で、3月4月はちょっと良くなくて、5月6月はちょっと上がってきたっていう、あまり深く考えずに、それぐらいのもんだと今は思っています。悪かったら、良くなる時もあるっていう感じです」

スポーツニッポン新聞社提供

――辻監督は、自身の40歳前後が一番つらかったと話されていましたが、栗山選手は意識していることはありますか?

「いや、僕はまだ最中なので、今はどうとは思わないんですけど、とにかく毎日新鮮な気持ちでグラウンドに来て、上手くなるために集中してやっていくと...それが結果、壁にぶち当たってもがいてる時なのかもしれへんし、振り返った時に何か感じることがあって良いのかなと、今はとにかく一生懸命やるだけです」

――今回は代打で結果を残されましたが、今後目指していることはありますか?

「いや、今度はスタメンでサヨナラ決めたいんですよ!代打は代打で賞を獲ってるんで、今度はスタメンでそういう場面が巡ってきて、サヨナラ決めたいと思います」

――好きな球場を教えてください

「メットライ...じゃないや!(笑)すみません、ベルーナドームです。やっぱり、自分たちのホームだっていうとこですかね。ビジターもそれぞれ特徴があって、心の持ち方でそれぞれ良い球場なので、コレっていうのはないです。どこも好きっすよ」

――1日だけ入れ替わるなら、どの選手になりたいですか?

「チームメイトだと、高橋光成になってみたいですね。あんなに背高くて、堂々とした身体つきでね、ピッチャーやってみたいなと思います。チームメイト以外だったら...あんまないっすかね」

――最近、栗山選手がハマっていることを教えてください

「最近何してるかな...?最近、また出番も増えてきてね。今は野球を楽しんでいるところなんでね、野球にハマってるって感じですね!」

――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします

「どういう展開でも、野球には最後にこういうサヨナラゲームっていうのがありますから、最後まで目を離さずに、これからも見ていただければなと思います!順位っていうのもあると思いますけど、1試合、その日を楽しみにしてくださるファンの方もたくさんいますから、球場に来られるファンの方、スカパー!でご覧になられてるファンの方に向けて、1試合最後まで見逃すことができない戦いを積み重なっていったら、もちろん順位も上がっていくと思いますし、注目度も上がると思いますので、そういう戦いができるよう頑張っていきたいと思います」

※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。

文=HOMINIS編集部

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